スリランカ旅行を検討する際に、現地の治安や過去に起きたトラブルなどについて気になっている方も多いのではないでしょうか。
2025年時点では、スリランカは比較的安全な国です。しかし、一部で外国人をターゲットにした犯罪が起きているため、訪れる際には十分注意する必要があります。そのため、適切な対策を講じて、トラブルに巻き込まれるリスクを減らすことが大切です。
この記事では、スリランカの治安や気をつけたいトラブル、安全対策について解説します。
スリランカの治安は?
外務省の海外安全ホームページによると、スリランカは2025年3月現在、全域においてレベル1(十分注意してください)に設定されています。これは、比較的安全な地域ではあるものの、引き続き注意が必要であることを意味します。
過去には、経済状況の悪化に伴う抗議活動が頻発し、一部が暴徒化した事例もありました。現在は、比較的落ち着いていますが、時折増税や政府機関の民営化などに対する抗議活動が散発する可能性があります。
スリランカの最新治安情報は、海外安全ホームページを見るとリアルタイムで最新の状況を確認できます。旅行前にチェックしておくと良いでしょう。
スリランカで気を付けたいトラブルは?
スリランカでは、観光客を狙った犯罪やトラブルが発生しています。特に、スリや置き引き、ぼったくりなどには注意が必要です。これらの犯罪は外国人がターゲットになるやすいため、対策をしたうえで旅行に行くことが重要です。ここでは、スリランカで気をつけるべきトラブルと対策について解説します。
勧誘などの詐欺
スリランカでは、観光客をターゲットにした詐欺が発生しています。
具体的な事例としては、「政府公認の宝石店がある」「特別な観光ツアーに案内する」などの話を持ちかけ、高額な商品を売りつけたり、法外な料金を請求したりするケースが挙げられます。また、道案内を装って親しくなり、最終的に金銭を要求する手口にも注意が必要です。
知らない人からの話は安易に信用せず、高額な買い物をする際は、ツアー会社にお店の情報を確認するなど、事前に調査をしたうえで購入しましょう。
女性を狙った性犯罪
スリランカでは、女性旅行者に対する痴漢や不適切な接触の報告があります。特に、夜間や人通りの少ない場所では、不審な人物に声をかけられることがあるため注意が必要です。また、ホテルのスタッフや現地ガイドなど、一見信頼できる人が加害者となるケースもあります。
犯罪を防ぐためにも、外出する際には露出の多い服装は控えるようにしましょう。また、しつこく声をかけられたら、毅然とした態度で相手にしないことが重要です。
観光客を狙った違法薬物の勧誘
スリランカでは、違法薬物の所持や使用が厳しく取り締まられています。しかし、一部地域では、観光客をターゲットに違法薬物をすすめるケースもあるため、注意が必要です。
実際に、親しくなったスリランカ人から「タバコ」と称して大麻を渡し、吸った後に警察に逮捕されてしまった事例もあります。中身がわからないものを勧められた場合は、受け取らないようにしましょう。
クレジットカードの不正利用
スリランカの観光地のレストランやショップでは、クレジットカードの情報を盗まれ、不正利用されるケースも発生しています。
特に、レストランや個人のお店で店員にカードを渡し、目を離した隙に情報を読み取られることがあります。そのため、信頼できる店舗以外では現金払いで支払うことが大切です。また、カードを店員に渡した際は、目の届く範囲で処理してもらうようにしましょう。
移動中のスリや宿泊先での置き引き
スリランカの公共交通機関や混雑した観光地では、スリや置き引きの被害が発生しやすくなります。また、ホテルのロビーやレストランで荷物を無防備に置いておくと、気づかないうちに盗まれることもあります。
特に、バックパックやショルダーバッグは後ろに背負っていると狙われやすいため、注意が必要です。混雑している場所では、バッグは体の前で持ち、貴重品は分散して管理するようにしましょう。
トゥクトゥクやタクシーのぼったくり
スリランカでは、トゥクトゥク(三輪タクシー)やタクシーの料金を不当に高く請求されるケースがあります。特に観光地周辺では、メーターを使わず、相場の何倍もの料金を要求されることも少なくありません。また、観光客が道を知らないことを利用して、わざと遠回りをして料金を多く取る手口もあります。
このようなトラブルを避けるために、乗る前に料金を交渉し、納得したうえで乗車することが重要です。また、できるだけ配車アプリ「PickMe」や「Uber」を利用すると良いでしょう。支払い金額がアプリ内で設定されるため、ぼったくりを防ぐことができます。
スリランカで気をつけるべきエリアは?
スリランカの一部地域では、スリや詐欺、地雷の危険があるため、特に注意が必要です。 事前に対策することで安心して旅行を楽しめるでしょう。ここでは、スリランカを訪れる際に気を付けるべきエリアと、その対策について詳しく解説します。
コロンボ市内
スリランカの首都コロンボは、多くの観光スポットや商業施設が集まるエリアですが、スリや詐欺が発生しやすい場所です。特に、駅周辺やマーケットなど、人が多く集まる場所では、スリのリスクが高まるため、貴重品の管理を徹底するようにしましょう。
また、観光名所周辺では「特別なツアー」や「お得な買い物」などの話を持ちかけられ、高額な商品を売りつけられる詐欺もあります。もし、話しかけられても安易に信用せず、不審な勧誘には応じないことが重要です。
北部と東部の地域
スリランカの北部や東部は、かつて内戦の影響を受けた地域であり、現在でも地雷が除去されていない場所があります。未舗装の道や草むらに不用意に入ると危険なため、不用意に入らないようにしましょう。
地雷の危険は一見わかりづらいため、移動する際は、できるだけ交通量の多い幹線道路を使用するのがおすすめです。
スリランカ旅行を安全に楽しむための対策は?
スリランカ旅行を安全に楽しむためには、事前の対策が重要です。 特に、夜間の外出や貴重品の管理など、基本的な安全対策を行うことで、安心して旅行を楽しめるでしょう。ここでは、スリランカを安全に楽しむための対策について解説します。
夜は出歩かない
スリランカでは、夜間の犯罪リスクが高まるため、不要な外出は避けましょう。特に、夜間はスリや性犯罪のリスクが高まり、観光客がターゲットにされやすくなります。街灯が少なく、人通りが少ない場所は、できるだけ一人で出歩かないことが重要です。
貴重品の管理をする
旅行中は、パスポートや現金、スマートフォンなど貴重品の管理を徹底しましょう。特に、観光地や混雑した場所では、バッグの中身を狙われることが多いため、必要最低限のものだけを持ち歩くことが重要です。
海外旅行保険に加入する
スリランカ旅行中に、病気やケガ、盗難などのトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。 そのため、万が一に備えて海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。
海外旅行保険に加入することで、病気やケガによる医療費の補償やスリや置き引きなどの盗難被害の補償を受けられます。もし、病気で入院が必要になった場合は医療費が高額になることがあるため、安心して旅行を楽しみたい方は、海外旅行保険に加入すると良いでしょう。
また、スリランカ旅行に一人で行く方は、この記事でも旅行の注意点や移動手段など詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
スリランカで被害に遭った際の緊急連絡先
スリランカで事故や事件に巻き込まれた場合は、すぐに通報しましょう。現地での対応言語は、基本的にシンハラ語や英語のみです。英語に不安がある場合は、在スリランカ日本国大使館大使館に連絡し、サポートを受けましょう。各緊急連絡先は、以下のとおりです。
各緊急連絡先 | 電話番号 | 用件 |
警察 | 119 | 犯罪・トラブルの通報 |
消防署 | 110 | 火災・事故対応 |
救急車 | 1990 | 医療緊急時 |
在スリランカ日本国大使館 | 011-2693831~3(国外+94-11-2693831~3) | 日本人向けのサポート |
日本では警察の緊急番号が「110」ですが、スリランカでは「119」なので間違えないよう注意しましょう。
また、日本から持参したスマートフォンでも、国際ローミングを有効にすれば通話が可能です。ただし、国際電話の場合はスリランカの国番号「+94」をつけ警察に電話する場合は「+94 119」とダイヤルする必要があります。
スリランカの治安状況を把握して安全に楽しもう
安全にスリランカ旅行を楽しむためには、事前に治安情報を把握することが重要です。治安情報を把握することで、犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクを減らせます。また、よくあるトラブルに対し適切な対策を講じることで、安心して旅行を楽しめるでしょう。
カスヤスリランカトラベルでは、どんな小さなものでも、お客様の不安にお答えしています。「現地の治安が心配・・・」「犯罪に巻き込まれないか不安・・・」このようなお悩みを抱えている方はぜひ一度ご相談ください。スリランカと日本を行き来しているスタッフが、アドバイスさせていただきます。