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スリランカにある8つの世界遺産|魅力と訪れる際の注意点

スリランカは、小さな島国でありながら、世界遺産が8つも存在しています。これらの世界遺産は、古代都市や自然保護区、伝統的な寺院などさまざまな魅力を持っており、世界中の観光客を魅了しています。

しかし、1回の旅行で8つもある世界遺産を全て回るのは困難です。そのため、気になったスリランカの世界遺産を事前にピックアップして、旅行計画を立てておくことが大切です。

この記事では、スリランカにある8つの世界遺産、魅力や訪れる際の注意点について解説します。

スリランカにある8つの世界遺産

スリランカには、自然と歴史が合わさった8つの世界遺産が登録されています。これらのうち6つが文化遺産、2つが自然遺産です。世界遺産には、古代王朝の遺跡や仏教の聖地、貴重な生態系を守る森林など、スリランカならではの壮大な景観と歴史を感じられるスポットが揃っています。

スリランカにある8つの世界遺産は以下のとおりです。

  • シギリヤロック
  • ダンブッラ石窟寺院
  • キャンディ仏歯寺
  • ゴール
  • アヌラーダプラ
  • ポロンナルワ
  • シンハラジャ森林保護区
  • スリランカの中央高地

ここでは、スリランカにある8つの世界遺産についてご紹介します。

1.シギリヤロック

シギリヤロックは、スリランカを代表する世界遺産のひとつで「天空の宮殿」とも称されています。この遺跡が建設されたのは、5世紀末で当時の王カッサパ1世が、自らの権力を誇示し、敵から身を守るためにこの険しい岩山の上に宮殿を築いたと言われています。

現在もシギリヤロックの頂上には宮殿跡や貯水池の遺構が残されており、ありのままの歴史を感じられます。また、頂上から望めるスリランカの広大なジャングルや村々は圧巻の迫力です。

シギリヤロックに関する詳しい情報は、以下のとおりです。

項目詳細
場所スリランカ中部マータレー地区、シーギリヤ村
アクセス方法コロンボから車で約3.5〜4時間
入園料約9,000LKR※変動の可能性あり
営業時間7:00〜17:30(最終入場16:30)

シギリヤロックの観光は、朝7時の開園直後がおすすめです。涼しくて過ごしやすい気温のなか、人が少ない時間帯にゆっくり登れます。

また、頂上までの約1,200段の急な階段は負担が大きいため、履き慣れた靴が必須です。訪れる際には、歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズを履き、動きやすい服装を選びましょう。

2.ダンブッラ石窟寺院

ダンブッラ石窟寺院は、スリランカ中部の標高160メートルの岩山に築かれた、スリランカ最大の石窟寺院です。紀元前1世紀に建設されたとされており、長い歴史の中で増改築が繰り返されながらも、現在も多くの巡礼者や観光客が訪れる神聖な場所です。

この寺院の見どころは、内部に安置されている50体以上の仏像と美しい壁画です。特に、大小さまざまな仏像が並ぶ光景は圧巻で、岩壁や天井一面に描かれた鮮やかな仏教壁画も見応えがあります。

ダンブッラ石窟寺院に関する詳しい情報は、以下のとおりです。

項目詳細
場所スリランカ中部マータレー地区、ダンブッラ
アクセス方法コロンボから車で約4時間キャンディから車で約2時間シーギリヤから車で約30分
入園料約1,500LKR※変動の可能性あり
営業時間7:00〜19:00(最終入場18:00)

ダンブッラ石窟寺院は仏教の聖地であるため、肩や膝が露出する服装は禁止されています。訪れる際は、肌が見える服装は避けましょう。

また、寺院内は土足厳禁となっているため、靴を脱いで見学します。 あらかじめ、靴下を履いて行くか持参することで、足が汚れず快適に観光できます。

ダンブッラ石窟寺院についてはこの記事でも解説しています。気になる方は、こちらもチェックしてみてください。

世界遺産ダンブッラ石窟寺院とは?歴史や見どころについて解説

3.キャンディ仏歯寺

スリランカの文化と仏教の中心地である仏歯寺は、標高465メートルの高地に位置しています。

この地域は、かつてシンハラ王朝の最後の都として栄えた町です。町全体が「聖地キャンディ」として世界文化遺産に登録されており、その中でも特に重要な寺院がキャンディ仏歯寺です。

仏歯寺には、仏陀の歯が納められているとされる部屋があり、観光客だけでなくスリランカ人も多く訪れています。

キャンディ仏歯寺に関する詳しい情報は、以下のとおりです。

項目詳細
場所スリランカ中部キャンディ市内
アクセス方法コロンボから車または鉄道で約3〜4時間ダンブッラから車で約2時間シーギリヤから車で約2.5時間
入園料1,500LKR※変動の可能性あり
営業時間5:30〜20:00(礼拝時間:5:30 / 9:30 / 18:30)

仏歯寺では、1日に3回「プージャ」という礼拝が行われ、この時間に限り、通常は閉ざされている仏歯が安置されている部屋の扉が開かれます。訪れる際には、このプージャの時間に合わせて参拝するとさらに貴重な体験ができるでしょう。

また、キャンディ仏歯寺は宗教施設であるため、短パンやノースリーブなどの露出の多い服装は禁止です。肌が見える服装は、係員に止められ入場できないこともあるため、服装に注意しましょう。

4.ゴール

ゴールは、スリランカ南西部に位置する歴史ある港町です。17世紀にオランダ東インド会社によって築かれたゴール要塞は、かつてスリランカの貿易拠点として重要な役割を果たし、200年以上にわたって交易の中心地として発展しました。 その歴史的価値が評価され、1988年には世界遺産に登録されています。

現在のゴールは、石畳が続く趣のある街並みや、オランダ統治時代の建築が残る歴史地区として人気の観光地となっています。また、ゴール要塞の城壁からはインド洋を一望でき、特に夕暮れ時の景色は絶景です。

ゴールに関する詳しい情報は、以下のとおりです。

項目詳細
場所スリランカ南部ゴール市
アクセス方法コロンボから車で約2.5時間コロンボから鉄道で約3時間マータラから車で約1時間
入園料無料
営業時間24時間

スリランカは日中の気温が高く、強い日差しが照りつけるため、熱中症対策が欠かせません。 観光する際は、帽子やサングラスを着用し、日焼け止めを塗るなどの対策をしておくと快適に観光を楽しめます。

また、ゴールの街は石畳の道が多く、歩く機会が多いため、履き慣れた靴やクッション性のある靴を選ぶと疲れにくいでしょう。 街歩きを快適に楽しむためにも、歩きやすい靴を準備しておくことが重要です。

5.アヌラーダプラ

アヌラーダプラは、スリランカの歴史と仏教文化を象徴する世界遺産です。約2500年前に築かれたこの仏教都市は、広大なジャングルの中に点在する壮大な遺跡や寺院が特徴です。

アヌラーダプラの見どころは、「スリー・マハー菩提樹」です。これは、仏陀が悟りを開いたインド・ブッダガヤの菩提樹の分け木を移植したもので、世界最古の記録が残る樹木のひとつとされています。仏教徒にとって特別な意味を持つこの木は、2500年以上にわたり大切に守られ、今も多くの巡礼者が訪れて祈りを捧げています。

アヌラーダプラに関する詳しい情報は、以下のとおりです。

項目詳細
場所スリランカ北中部アヌラーダプラ県
アクセス方法コロンボから車で約4時間(鉄道で約5時間)ダンブッラから車で約1.5時間ポロンナルワから車で約2時間
入園料約8,000LKR
営業時間8:00~17:30

アヌラーダプラの観光には、タクシーやトゥクトゥクを利用することもできますが、のどかな風景を楽しみながら巡れる自転車での移動もおすすめです。

また、アヌラーダプラの寺院や遺跡の観光は裸足です。 日中は地面が熱くなりやすいため、足元の負担を減らすために靴下を持参すると良いでしょう。

さらに、アヌラーダプラは仏教の聖地であるため、服装にも注意が必要です。 短パンやノースリーブなど、肩や膝が露出する服装は控え、肌を覆う服を選びましょう。

6.ポロンナルワ

ポロンナルワは、スリランカ北中部州に位置する中世の古都です。

シンハラ王朝時代、王は「パラークラマ・サムドゥラ」と呼ばれる大きな農業施設を築き、乾季でも農業ができる環境を整えました。 これにより、ポロンナルワはスリランカの政治・経済・文化の中心地として発展し、現在ではスリランカ随一の考古学的遺跡群として世界遺産に登録されています。

この地には、壮大な仏教寺院や宮殿跡、石彫りの仏像などが点在しており、スリランカの歴史と仏教文化を深く感じられます。

ポロンナルワに関する詳しい情報は、以下のとおりです。

項目詳細
場所スリランカ北中部ポロンナルワ県
アクセス方法コロンボから車で約5時間ダンブッラから車で約1.5時間シーギリヤから車で約1.5時間
入園料2,800LKR
営業時間7:00〜17:30

ポロンナルワは、早朝や夕方の時間帯に観光するのがおすすめです。 特に、早朝の観光は涼しい気候の中で過ごせるだけでなく、混雑を避けてゆっくりと観光できます。

また、遺跡群は広大なため、徒歩だけでは回りきるのが難しく、自転車やトゥクトゥクを利用すると効率よく移動できます。 

寺院を訪れる際には、靴を脱ぐ必要があるため、裸足での移動に備えて靴下を持参するのがおすすめです。特に日中の気温が高い時間帯は地面が熱くなりやすいため、足の負担を軽減するためにも準備しておきましょう。

7.シンハラジャ森林保護区

この森林には、固有種を含む多種多様な動植物が生息しており、世界的にも貴重な生態系を持つことから、環境保護の観点でも重要なエリアとされています。

森林内では、色鮮やかな鳥や珍しい昆虫、希少な動物たちと出会うことができ、自然好きにたまらないスポットです。

シンハラジャ森林保護区に関する詳しい情報は、以下のとおりです。

項目詳細
場所スリランカ南西部サバラガムワ州
アクセス方法コロンボから車で約4時間ゴールから車で約3時間ラトゥナプラから車で約2時間
入園料約3,000LKR
営業時間6:30〜18:00

シンハラジャ森林保護区は、ガイドの同行が必須です。そのため、事前にガイドを予約しておくとスムーズに入園できるでしょう。ガイド料金は入園料と別であり、ガイドの案内ルートや場所によって異なるため、注意が必要です。

また、シンハラジャは、年間を通して雨が多い地域のため、防水対策が必須です。突然の雨に備えて雨具や折り畳み傘などの持参をおすすめします。

8.スリランカの中央高地

2010年に世界自然遺産に登録されたスリランカの中央高地は、貴重な自然が多いエリアです。スリランカ固有の花を咲かせる植物の半数以上がこの地域に生息しています。さらにスリランカにしか生息しない爬虫類や鳥類が確認されており、世界的にも貴重な生態系が広がっています。

スリランカの中央高地に関する詳しい情報は、以下のとおりです。

項目詳細
場所スリランカ中部
アクセス方法コロンボから車で約5〜6時間(鉄道で約4時間)キャンディから車で約2.5〜3時間ヌワラエリヤから車で約1時間
入園料約9,000LKRピーク・ウィルダネス保護区は無料(登山ルートによる)
営業時間6:00 〜 18:00

標高の高いスリランカの中央高地は、他の地域に比べて気温が低いため、防寒対策が必須です。特に朝晩は冷え込むことがあるので、薄手のジャケットや防寒具を用意しておくと良いでしょう。

また、この地域は天候が変わりやすく、突然雨が降ることも多いため、雨具や折りたたみ傘などの雨具を持参すると快適に観光できます。

さらに、中央高地の絶景を楽しむなら、早朝に訪れるのがおすすめです。 朝の時間帯は霧が少なく、澄んだ空気の中で山々の風景を見れます。

スリランカの世界遺産巡りは現地ガイド付きツアーがおすすめ

スリランカには、歴史・文化・自然を楽しめる8つの世界遺産が点在しています。しかし、これらの遺産は国内の広範囲に分布しており、はじめてスリランカを訪れる方が限られた時間で効率よく巡るのは難しいでしょう。そこでおすすめなのが、現地に詳しいガイド付きツアーです。

現地に詳しいガイドが同行するツアーでは、道中の移動や事前の準備がスムーズになり、各遺産の魅力を存分に味わえるでしょう。 さらに、入場券の手配や各地での手続きをガイドがサポートしてくれるため、言葉の壁を気にせず安心して観光を楽しめるのも大きなメリットです。

カスヤスリランカトラベルでは、現地のことを知り尽くしたスタッフが同行するツアーを手配することも可能です。スリランカのリアルな情報や、一般のツアーでは聞けないような現地の生活や文化についても知ることができます。

「世界遺産に興味があるけど自分でプランを立てるのは難しい・・・」

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こんなお悩みがありましたら、ぜひご相談ください。お客様に合わせた旅行プランの提案やアドバイスをさせていただきます。

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Writer
粕谷サラ
粕谷サラ

株式会社粕谷代表。スリランカ人と結婚後、現地の人々と交流を重ねるうちに、スリランカの魅力を実感する。より多くの日本人にスリランカの魅力を伝えるために、会社を立ち上げ、旅行支援サービスやグッズ販売を始める。

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