スリランカ旅行へ行く前に「現地の言葉を覚えておきたい」という方も多いのではないでしょうか。スリランカの公用語を話せると、現地の方と交流が深まるだけでなく、レストランでオーダーする場面や、交通機関を使用する際に便利です。簡単なフレーズを覚えておくだけで、より旅行を楽しめるでしょう。
この記事では、スリランカの公用語に関する解説と、旅行で簡単に使えるフレーズをご紹介します。
スリランカの公用語は3つある
スリランカは、多言語国家としても知られており、公用語として「シンハラ語」「タミル語」「英語」の3つがあります。これらの言語は、スリランカの歴史的背景や人口構成、文化的多様性に基づいて生まれました。ここでは、スリランカの公用語について解説します。
シンハラ語
シンハラ語は、スリランカの大多数を占めるシンハラ人の母語であり、国内人口の約70%が使用する主要な言語です。シンハラ語の起源は紀元前5世紀頃にまで遡ります。インド・ヨーロッパ語の「遠い親戚」にあたる言語で、スリランカの文化や歴史にも深く関わる言語です。特に、中南部地域で広く話されており、文学や宗教に関連する文章や書物、行政など幅広く活用されています。
タミル語
タミル語は、スリランカの北部や東部に住むタミル人の主要言語であり、国内人口の約25%が使用しています。長い歴史があり、地元の人たちの日常会話だけでなく、詩や宗教の教えを書く際にも使われています。また、タミル語の文字は独特の形をしており、初めて見る人にとっては、少し複雑に見えるかもしれません。タミル語を使う地域の看板や駅名などで目にする機会も多いです。
英語
英語は、スリランカの公用語のひとつであり、特に教育やビジネス、国際的なコミュニケーションの場面で幅広く使用されています。
スリランカで英語が話される背景には、過去にイギリスの植民地であった歴史が大きく影響しています。現在でも、英語は政府の公式文書や法律、教育機関での教授言語として使用され、多くのスリランカ人の第二言語として使用されているのが英語です。
英語が通じないことも多い
スリランカでは、教育やビジネスの場面で英語が使われています。一方で、日常生活においては、英語が通じないことも多くあります。特に都市部から離れた地方や、英語を学ぶ機会が限られている地域では、シンハラ語やタミル語のみ話されるのが一般的です。
また、ホテルや観光施設のスタッフは英語を話せることが多い一方で、市場やローカルの飲食店、公共交通機関では、英語がほとんど通じないケースもあります。そのため、旅行に行く際には、シンハラ語やタミル語の基本的なフレーズをある程度知っておくと、現地の方とのコミュニケーションも楽しみやすくなるでしょう。
スリランカ旅行中はシンハラ語を話してみよう
スリランカでは、地域によって話される言語が異なるため、スリランカ人同士でも、互いの言語が分からないことがあります。旅行に行く際には、どの言語でコミュニケーションを取るべきか迷う方も多いでしょう。旅行中に使う言語としておすすめなのがシンハラ語です。
シンハラ語は、スリランカ人口の70%以上にあたるシンハラ人が話す言語であり、国全体で最も広く使われています。特に中南部や都市部を訪れる場合は、シンハラ語を使うことでスムーズにコミュニケーションを取れることが多いでしょう。
スリランカ旅行で使えるフレーズ
現地の言語を使うことで、よりスリランカ旅行を楽しめます。また、あいさつや料理をオーダーする際など、さまざまなシーンでシンハラ語を話せると安心です。ここでは、スリランカ旅行で使えるフレーズをご紹介します。
あいさつや基本フレーズ
ホテルのチェックインやレストランに入る際にあいさつとして使えるフレーズを覚えておくと便利です。他にも、タクシーに乗る際や、通りすがりに話しかけられた際にも気軽に使用できます。あいさつや基本フレーズは、以下のとおりです。
シンハラ語 | 意味 | 使用する場面 |
アーユボーワン(Ayubowan) | こんにちは | 街中やレストランなどに使用 |
スバ ウダッサナック(Suba Udesanak) | おはよう | ホテルのスタッフや飲食店などに使用 |
ボホマ ストゥーティー(Bohoma Stuthie) | ありがとうございます | ホテルやお店などサービスを受けた際に使用 |
コホマダ(kohoma dha) | 元気ですか? | 友人や知り合いなど挨拶の一貫として使用 |
ハリ(hari) | はい | 質問に対して答える際に使用 |
スバ ダワサック(Suba Dawasak ) | よい1日を | ホテルのチェックインやレストランのお会計時などに使用 |
レストランで使えるフレーズ
レストランでは、オーダーする言葉を覚えておくとスムーズに頼めます。また、スリランカ料理は、辛い料理も多くあるため、辛い料理が苦手な方は、辛さを控えてもらうような言葉も覚えておくと便利です。レストランで使えるフレーズは、以下のとおりです。
シンハラ語 | 意味 | 使用する場面 |
メニューカ クランナ(Menu eka denna) | メニューをください | メニューを見たい時に使用 |
メーカー キヤダ?(Meeka kiyada?) | これはいくらですか? | 料理や飲み物の値段を尋ねる際に使用 |
マッタ オニ(Mata one) | これがほしいです | メニューから選んだ料理を注文する際に使用 |
ワータク ダナンナ プルワンダ?(Watak dannanna puluwanda?) | 少し辛さを控えてもらえますか? | 辛い料理が苦手な場合に使用 |
ラスァイ(Rasai) | 美味しい | 料理を食べた後に言うと喜ばれる |
スリランカでの食事について詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています!
気になる方は、ぜひご一読ください。
スリランカでの食事は?絶対に食べたい人気の名物料理をご紹介
移動する際に使えるフレーズ
スリランカでは、タクシーやバス、トゥクトゥクなどを使用する場面が数多くあります。交通機関を使用する際には、行き先や降りる場所などを伝えるためにシンハラ語を話せると便利です。移動する際に使えるフレーズは、以下のとおりです。
シンハラ語 | 意味 | 使用する場面 |
メヘタ ヤンナ オーネー(Meheta yanna oone) | この場所に行きたいです | 行き先を教える際に使用 |
メタナ ナワトゥワンナ(Metana navathvanna) | ここで止めてください | 降りる際に使用 |
メー バス エカ ○○ ヤンネダ?(Me bas eka ○○ yanneda?) | このバスは○○に行きますか? | バスが目的地に行くか確認したい時に使用 |
メーカタ コッチャラ ダ?(Mekata kochchara da?) | いくらですか? | お金を払う際に使用 |
ティパレ テク コパマナ カーラヤク ヤンネダ?(Tipare tek kopamana kalayak yanneda?) | 駅までどれくらいかかりますか? | 駅までの時間を確認したい時に使用 |
発音に不安がある方におすすめしたいアプリ
シンハラ語に自信がない方や海外でのコミュニケーションに苦手意識がある方には、翻訳アプリや音声付きの学習アプリの活用がおすすめです。これらを活用することで、効率的に発音や表現をマスターできます。ここでは、シンハラ語をマスターしたい方におすすめのアプリをご紹介します。
Googleの翻訳機能アプリ
シンハラ語を気軽に学ぶ方法として、Google翻訳が便利です。Google翻訳では、テキストを訳すだけでなく、音声でも確認できます。そのため、旅行先で使いたいフレーズを事前に翻訳アプリで確認し、音声機能を活用して発音を練習しておくのがおすすめです。繰り返し練習することで、現地でスムーズに伝えられるようになるでしょう。
また、google翻訳の読み上げ機能を使えば、簡易的な翻訳機器としても使えます。事前にシンハラ語をダウンロードしておけば、オフラインでも使用可能です。現地で困った際のコミュニケーションツールとしても活用すると良いでしょう。
Nemoシンハラ語アプリ
シンハラ語をより体系的に学びたい方には「Nemoシンハラ語」がおすすめです。このアプリは、旅行や日常生活でよく使う単語やフレーズがネイティブの音声で収録されており、リスニングと発音の練習が同時にできます。
また、初心者向けに設計されているため、シンハラ語を初めて学ぶ人でも気軽に取り組めるのが特徴です。通勤や散歩中などの隙間時間に音声を流し聞きするだけでも、言葉が自然と身につくでしょう。
スリランカの公用語を学んで旅行を楽しもう
よりスリランカ旅行を充実させるためには、シンハラ語の基本的なフレーズを覚えておきましょう。基本的なフレーズを知っておくことで、スリランカ旅行中に現地の方とコミュニケーションを取りやすくなります。
Google翻訳機能を活用すれば、正しい発音を学べるだけでなく、その場で相手に言葉を伝えることも可能です。シンハラ語を学びながら、ぜひスリランカ旅行をお楽しみください。
カスヤスリランカトラベルでは、お客様にあった旅行プランを提案するだけでなく、旅行に関する不安やお悩みなどのアドバイスもいたします。スリランカの言語がわからずに抱えている方には、現地の文化や言語についても詳しくお伝えします。
これからスリランカ旅行へ行きたいと考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。