世界三大銘茶ともいわれるほど、世界から注目を集めているスリランカ紅茶。スリランカ紅茶の中にもさまざまな種類があります。
同じ紅茶でも、栽培している標高によってそれぞれ風味や渋みの度合いや香りが異なるため、各ブランドの違いを楽しめるのもスリランカ紅茶の楽しみ方のひとつです。
スリランカ紅茶に興味がある方で、各ブランドの特徴について気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、スリランカ紅茶7大産地の特徴や魅力について詳しく解説します。
スリランカ紅茶が世界に広まった理由は?
スリランカ紅茶が世界に広まった理由は、1867年にスコットランド人のジェームス・テイラーが、店舗で販売することを目的にスリランカで紅茶を育てたことがきっかけです。
当時、スリランカの主要産物はコーヒーでしたが、1869年のさび病の大流行によりコーヒー産業が大打撃を受け、衰退してしまいました。
衰退後、コーヒーが栽培されていた場所はどんどん紅茶に植え替えられ、紅茶産業の発展に力を入れていくようになり、今では世界から注目される紅茶生産国になりました。
紅茶とセイロンティーの違いは?
「セイロンティー」は紅茶と同じ意味ですが、スリランカの旧名国が「セイロン」であることからスリランカの紅茶は「セイロンティー」と呼ばれるようになりました。もし、セイロンティーという単語を耳にした際は「スリランカの紅茶」のことだとご理解ください。
スリランカ紅茶は産地の標高に分けて大きく3つにわかれる
スリランカ紅茶は、産地の標高によって3つに分けられています。標高ごとに、香りや味、淹れたときの色が異なります。
3つの違いとして、標高が高ければ高いほど、紅茶の酸味や苦味は強く芳醇な香りを楽しめます。一方で、標高が低ければ低いほど、豊かなコクと深みがあり苦味もマイルドです。
スリランカ紅茶の7大産地それぞれの特徴
スリランカ紅茶は、7つの主要産地それぞれが異なる特徴をもつ紅茶を生産しています。そのため、標高によって独自の香りや味が異なり、世界中から人気を集めています。
7つの紅茶がある中で、どれも香りや味に違いがあるため、それぞれの味を楽しむのもスリランカ紅茶の楽しみ方の1つです。また、気分によって好きな紅茶をセレクトできるのも魅力を感じます。
ここでは、スリランカ紅茶の7大産地の紅茶について詳しくご紹介します。
繊細な香り漂うヌワラエリヤ
ヌワラエリヤは、スリランカで1番高い山地で栽培されています。上品な渋みと繊細な香りが特徴で、お砂糖やミルクと相性抜群です。ミルクティーにしてもヌワラエリヤ独特の風味を楽しめます。
甘みと渋みのバランスがとれたウダップセラワ
ウダップセラワは、標高1,500mに位置する山地で栽培されています。バラのような花の香りと、渋みと甘みのバランスがちょうどいいところが特徴です。ストレートティーとして飲むのがおすすめです。上品なバラの香りを十分に楽しめます。
柔らかい花の香りのディンブラ
ディンブラは、標高1,200mに位置する山地で栽培されています。柔らかい花の香りが漂い、渋みのあとに優しい甘さを感じます。ディンブラは、比較的渋みの強い紅茶ですが、甘みとのバランスが絶妙で飲みやすい紅茶です。
独特なメントール風味のウバ
ウバは、標高1,800mに位置する産地で栽培されています。スリランカ紅茶の中でも特に高級茶として知られている紅茶です。キレのある渋みと爽快な香りのバランスがよく、ストレートティーとしても、ミルクを加えても美味しく召し上がれます。
まろやかな味わいのキャンディ
キャンディは、標高600〜1,200mに位置する産地で栽培されています。渋みもマイルドでまろやかな味になっているため、どなたにも飲みやすいのが特徴です。クセもないため、レモンやミルクを加えてさまざまなバリエーションを楽しめます。
濃厚な風味のルフナ
ルフナは、標高600m以下に位置する山地で栽培されています。ちょうどいい柔らかい渋みと濃厚な風味が特徴です。フルーティーな香りも楽しめます。ルフナは、ロイヤルミルクティーとして飲むのがおすすめです。ルフナの茶葉とミルクを煮出して飲めば、濃厚で贅沢なロイヤルミルクティーを堪能できます。
滑らかな口あたりにコクのあるサバラガムワ
サバラガムワは、標高600m以下に位置する山地で栽培されています。一部の地域では標高600m〜1,200mに位置する山地で栽培している場合もあります。滑らかな口あたりと濃厚でコクのある味わいに甘い香りが特徴です。サバラガムワは、ストレートティーとしても、お砂糖やミルクを加えても楽しめます。
スリランカ紅茶はフレーバーティーも楽しめる
スリランカ紅茶は、各ブランドの味の違いを楽しむ以外にも、フレーバーティーとして楽しめる特徴もあります。
スリランカ紅茶は、豊かな風味とさまざまな種類で世界中から注目を集めています。7大産地の紅茶に加えてさらに魅力的なのは、フレーバーティーとしても楽しめる点です。
フレーバーティーとは、茶葉をベースに香料や花びらを混ぜているものです。
例えば、ハーブティーなどにも花びらを混ぜて花独自の香りを楽しんだり、花の優しい味を楽しんだりすることも可能です。
スリランカ産の高品質な茶葉は、さまざまなフルーツやハーブ、スパイスとの相性がよく、独自の香りと味わいを生みだします。
スリランカ紅茶の楽しみ方として、フレーバーごとの違いを堪能するのもおすすめです。
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スリランカ紅茶は、ブランドごとに特徴が異なります。紅茶のブランドによって、飲み方や味わい方もアレンジして楽しめる点もスリランカ紅茶の大きな魅力です。
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