スリランカ旅行へ行く際に「せめて、こんにちは、くらいは現地の言葉で言えるようになりたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。現地の言語を話すことで、移動や買い物をする際に、自分の意思をスムーズに伝えられます。
この記事では、スリランカであいさつをする際の簡単なフレーズや、レストランやタクシー、宿泊施設など、さまざまな場面で使えるシンハラ語の基本フレーズをご紹介します。
スリランカの主な使用言語はシンハラ語

スリランカの公用語は「シンハラ語」と「タミル語」の2つです。その中でも、シンハラ語は約7割の国民に使用されています。特に首都コロンボや中部のキャンディなど、主要都市や観光地で日常的に使われている言語は、シンハラ語です。
また、スリランカでは、英語が第二言語として教育されています。そのため、観光施設や高級ホテルで英語も通じることも多いのですが、ローカルレストランやマーケット、公共交通機関では英語が通じない場面もあります。
そのため、シンハラ語の基本フレーズを覚えておくだけで、地元の人々とのコミュニケーションに困ることなく、旅の楽しさが倍増するでしょう。スリランカの公用語については、別の記事でも解説しています。気になる方は、こちらもご覧ください。
スリランカで使える!シーン別の基本フレーズ

スリランカ旅行に行く際には、シンハラ語の簡単なフレーズを知っておくと便利です。また、現地の方とコミュニケーションがとれることで、旅の楽しみ方も広がっていきます。ここでは、あいさつや移動時、買い物など、旅行中のさまざまな場面で役立つシンハラ語のフレーズをご紹介します。
シンハラ語のあいさつ
旅行先での第一印象を決めるのは「こんにちは」「ありがとう」などのあいさつです。現地の方とコミュニケーションをとるきっかけになるため、覚えておきましょう。どこでも使えるあいさつフレーズは、以下のとおりです。
シンハラ語 | 意味 |
アーユボーワン(Ayubowan) | こんにちは |
スバ ウダッサナック(Suba Udesanak) | おはよう |
ボホマ ストゥーティー(Bohoma Stuthie) | ありがとうございます |
コホマダ(kohoma dha) | 元気ですか? |
ハリ(hari) | はい |
スバ ダワサック(Suba Dawasak ) | 良い1日を |
マゲ ナマ +名前(Mage Nama+ ○○) | 私の名前は○○です |
ママ ジャパン(Mama Japan) | 私は日本人です |
ナマ モカッダ(Nama mokaddha) | お名前はなんですか? |
レストランで使えるシンハラ語
スリランカ料理は、スパイスをふんだんに使用したカレーやロティなど、魅力的なローカルグルメが多くあります。ローカルな食堂から高級レストランまで、食事の場面で使えるフレーズを知っておくと、スムーズに注文できます。
特に、スパイスを使用した料理が多いため、「辛さ控えめに」など、味の好みを伝える表現は覚えておくと良いでしょう。レストランで使えるフレーズは、以下のとおりです。
シンハラ語 | 意味 |
メニューカ クランナ(Menu eka denna) | メニューをください |
メーカー キヤダ?(Meeka kiyada?) | これはいくらですか? |
マッタ オニ(Mata one) | これがほしいです |
ワータク ダナンナ プルワンダ?(Watak dannanna puluwanda?) | 少し辛さを控えてもらえますか? |
ラスァイ(Rasai) | 美味しい |
タクシーや移動の際に使えるシンハラ語
スリランカでバスやトゥクトゥク、タクシーなどを利用する際には、目的地の伝え方や料金の確認方法を知っておくとスムーズに移動できます。
特に都市部ではメーターが使われていない車両もあるため、料金確認の表現は重要です。移動の際に使えるフレーズは、以下のとおりです。
シンハラ語 | 意味 |
メヘタ ヤンナ オーネー(Meheta yanna oone) | この場所に行きたいです |
メタナ ナワトゥワンナ(Metana navathvanna) | ここで止めてください |
メー バス エカ ○○ ヤンネダ?(Me bas eka ○○ yanneda?) | このバスは○○に行きますか? |
メーカタ コッチャラ ダ?(Mekata kochchara da?) | いくらですか? |
ティパレ テク コパマナ カーラヤク ヤンネダ?(Tipare tek kopamana kalayak yanneda?) | 駅までどれくらいかかりますか? |
買い物で使えるシンハラ語

スリランカでは、値段交渉が一般的な地域もあるため「いくらですか?」「ちょっと高いですね」など、交渉に役立つフレーズを覚えておくと、値段交渉の際に便利です。
また、不要なものを断る表現も知っておくと、しつこい勧誘を断ることもできます。買い物で使えるフレーズは、以下のとおりです。
シンハラ語 | 意味 |
キーヤ ダ?(keeya da) | いくらですか? |
メーカ モカッダ?(mēka mokakda) | これはなんですか? |
ガナン(ganan) | 値段が高いです |
デンナ(Denna) | ください |
エパー(Epa) | いりません |
宿泊施設で使えるシンハラ語
ホテルやゲストハウスでは、フロントとのやり取りで部屋の空き状況やチェックアウト時間などを確認する場合があります。宿泊施設で使えるフレーズを覚えておくことで、ストレスなく滞在できるでしょう。宿泊施設で使えるフレーズは、以下のとおりです。
シンハラ語 | 意味 |
カーマラ チエナワダ?(Kaamara tiyenawa da) | 部屋はありますか? |
カーマラヤッ キーヤダ?(kaamaree kiiyada) | 部屋の値段はいくらですか? |
ワイファイ パスワード エカ コホマダ(Wi-Fi password eka kohomada) | Wi-Fiのパスワードはありますか? |
チェックアウト ウェレ キーヤダ(Check-out wele kiyada) | チェックアウトは何時ですか? |
ウディ ケーマ チエナワダ?(Ude kema tiyanawada) | 朝食はありますか? |
インターネット チエナワダ?(Internet tiyanawada) | インターネットは繋がりますか? |
マヅル ダル チエナワダ?(Maduru dal tiyanawada) | 蚊帳はありますか? |
緊急時に使えるシンハラ語
旅行では、予想外のトラブルに巻き込まれることもあります。自分の身を守るためにも、病院や警察、大使館の場所を尋ねるフレーズなどは重要です。
また、スマートフォンにフレーズをメモしておく方も多いですが、充電が切れた際にも使えるよう、紙にメモしておくと良いでしょう。緊急時に使えるフレーズは、以下のとおりです。
シンハラ語 | 意味 |
ウダウ カランナ(Udaw karanna) | 助けてください |
ローハラ コヘダ?(Rohala koheda) | 病院はどこですか? |
ポリシヤタ カター カランナ(Polisiyaṭa katha karanna) | 警察を呼んでください |
ジャパン エンバシーヤ コヘダ(Japan niyojitha sthānaya koheda) | 日本大使館はどこですか? |
会話をする際の注意点

会話をする際には、しぐさや態度も重要です。また、現地の文化に配慮した会話マナーを理解しておくことで、より円滑なコミュニケーションができるでしょう。ここでは、会話をする際の注意点について解説します。
頭の動きに注意する
スリランカでは、相手が「はい」や「理解しました」という意味で首を横に振ることがあります。日本では、首を横に振る動作は「いいえ」「否定」の意味として理解されるため、戸惑う方も多いでしょう。
この動きは、首を左右に緩やかに揺らすような動きで、英語では「head wobble(ヘッド・ワブル)」と表現されます。現地では一般的に使われており、レストランで注文を受けた店員や、ホテルのスタッフ、などが返事代わりにこの動作をします。
この文化的背景を知らずにいると「断られた」と誤解してしまい、会話のすれ違いが起きる可能性があります。スリランカでのコミュニケーションでは、言葉だけでなく動作にも注目し、背景にある文化の違いを理解することが重要です。
左手は使用しない
イスラム文化の影響を受けているスリランカでは、左手は不浄と見なされます。特に食事や人との接触、物のやりとりにおいて左手の使用を避けるのが礼儀とされています。
そのため、買い物でお金を出す際や商品を受け取る際など、手渡しの場面では必ず右手を使うようにしましょう。左利きの方は少し不便かもしれませんが、現地では、相手への敬意を示す行動として重要視されます。物の受け渡しをする際には、できるだけ右手を使うように意識しましょう。
スリランカの言語を話しながら旅行を楽しもう
スリランカ旅行を不安なく楽しむためには、現地の言語であるシンハラ語の基本フレーズを覚えておくのがおすすめです。あいさつやレストラン、移動時などでシンハラ語を話せると、現地の方と交流を楽しみやすくなります。
スリランカの風景や料理を楽しむだけでなく、言葉を通じて人の温かさに触れる旅を体験してみてはいかがでしょうか。
カスヤスリランカトラベルでは、お客様のご希望に応じた旅行プランを提案できます。「現地でのコミュニケーションが不安・・・」「シンハラ語に自信がない・・・」このようなお悩みの方は、一度ご相談ください。スリランカと日本を行き来しているスタッフが、アドバイスさせていただきます。