アーユルヴェーダは、5千年以上の歴史を持つインドやスリランカ発祥の伝統医学として有名です。しかし、アーユルヴェーダという名前を耳にしたことがあっても、効果などについて知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アーユルヴェーダの意味や効果について簡単にわかりやすく解説します。
アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダは、インドやスリランカに伝わる古代の伝統医療で、世界保健機構が認める世界最古の伝統医学のひとつです。
アーユルヴェーダという名前には、「生命(アーユル)」と「知識や科学(ヴェーダ)」という意味があります。
その名の通り、アーユルヴェーダは、生命全般を対象とする幅広い医学です。単なる治療法ではなく、日々の生活習慣や食事、呼吸法、瞑想などを取り入れ、健康を保つ予防医学と言っていいでしょう。
西洋医学が病気の治療に焦点を当てるのに対して、アーユルヴェーダは病気の原因となる体内バランスの乱れに焦点を当てた治療をします。
アーユルヴェーダの目的
アーユルヴェーダの主な目的は、身体と心、精神のバランスを整え、健康の改善や維持をすることです。
そのため、日々の食事やライフスタイルをドーシャに基づいて調整することで、病気を未然に防ぎ、より健康的な生活を送れるようにしていきます。また、長寿や活力を引き出すことも重視されています。
アーユルヴェーダの効果
アーユルヴェーダは、心身のバランスを整え、身も心もスッキリして、幸福感を得られます。具体的なアーユルヴェーダの効果は、以下の通りです。
- 消化機能の改善
- 免疫力の向上
- ストレス軽減
- 睡眠の質向上
- 皮膚や髪の健康
ドーシャを元に個々の体質に合わせたケアを行うため、慢性的な不調の改善や生活習慣病の予防にも効果的だとされています。
ドーシャで体質診断
アーユルヴェーダでは、心身の健康を「ドーシャ」と呼ばれる3つの要素「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」によって成り立っていると考えています。
これらは、一人ひとり異なるバランスで存在しており、その組み合わせによって個々の体質が決まります。
このバランスが崩れると病気や不調が現れることがあるため、アーユルヴェーダでは、まず自分のドーシャの体質診断を行うところから始まります。体質診断に基づいた生活習慣や治療法を選ぶことで、体内バランスが整い、心身の調和が期待できます。
3つのドーシャとは?
ドーシャとは、サンスクリット語(インドの古典語)で「生命エネルギー」という意味です。以下に、それぞれのドーシャの特徴について解説します。
ヴァータ(風・空)
ヴァータは、風と空エネルギーで、身体を動かす働きがあります。アーユルヴェーダでは、身体や体内の動きは、ヴァータの働きから起きていると考えられています。
ヴァータ体質の方は、風のように動く特徴によって活発的で行動力がある一方、せっかちで気分がコロコロ変わりやすい点も特徴です。冷え性で便秘気味という体質を持っています。
ピッタ(火・水)
ピッタは、火と水のエネルギーに変換させる働きがあります。食べた物を体が栄養やエネルギーに変える働きはピッタによるものです。
ピッタの体質の人は、火のように変換する能力があり、頭の回転や切り替えも早く情熱的な性格が特徴です。また、胃腸が強いため、腸の働きもよく快便、体温が高く汗をかきやすい傾向にあります。
カパ(水・土)
カパは、水と土のエネルギーで結びつける働きがあります。体内の組織が結合し形成できているのは、カパの結びつきによるものです。物質を融合し安定させるエネルギーがあるため、免疫力の強さが特徴です。
カパの体質の人は、体力があり食事を1食分抜いても問題ありません。また、献身的で落ち着いた性格を持つ傾向があります。
アーユルヴェーダでやること
アーユルヴェーダでは、ドーシャの体質診断に応じて食事法やオイルマッサージ、シロダーラなどを行います。どの治療も、自然に特化したもので、病院などで使用される飲み薬や薬物などは一切使用されていないのが特徴です。ここでは、アーユルヴェーダで実際に行う治療方法について詳しく解説します。
食事法
食事は、アーユルヴェーダの中心的な要素です。自分のドーシャに応じた食事を摂ることで、体内バランスを整え、病気を予防します。
例えば、ヴァータタイプの人は温かい食べ物を摂ることで、乾燥や体の冷えを防ぐといった対処を行うこともあるでしょう。
このように、自分のドーシャタイプに合った食事法を行うことで、健康を維持することを目指します。
オイルマッサージ
アーユルヴェーダでは、オイルマッサージが重要視されています。オイルマッサージとは、アーユルヴェーダの代表的なトリートメントで、天然ハーブオイルを全身に塗布してマッサージする施術です。
オイルは各ドーシャに合わせて選ばれ、全身に塗布することで深いリラクゼーションをもたらします。ほかにも、血液の循環を良くし、体内の毒素を排出する効果があります。
シロダーラ
シロダーラとは、脳マッサージとも呼ばれ、サンスクリット語の「シロ(頭)」と「ダーラ(流れる)」を組み合わせた言葉です。
眉間に体温より少し高い薬草から作られたオイルを垂らし続ける施術です。シロダーラは、額に一定量の温かいオイルを垂らすアーユルヴェーダの療法で、ストレスの軽減や深いリラクゼーションをもたらします。ほかにも、頭部の緊張がほぐれ、精神の安定をもたらす効果があります。
アーユルヴェーダはドーシャで心身のバランスを整えられる
アーユルヴェーダでは、適切なライフスタイルや食事、治療法を取り入れることができれば、心身の調和を保つことができると考えられています。
ドーシャの体質診断に応じたアーユルヴェーダを実践することで、心身ともに健康な毎日を過ごせるようになる人もいます。
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