紅茶好きの方で「セイロンティー」という名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
セイロンティーは、豊かな香りや味わいが特徴で、世界中で愛されている紅茶の1つです。また、セイロンティーは、味や香りだけでなく、ストレス解消や免疫力を高めるなどの効果があると言われています。
この記事では、セイロンティーの特徴や種類ごとの風味、効果について詳しく解説します。
セイロンティーとは?
セイロンティーとは、スリランカ産の紅茶のことです。「セイロン」がスリランカの旧国名であることからこのように呼ばれています。
スリランカでの紅茶栽培は、「スリランカ紅茶の父」と称されるスコットランド人のジェームズ・テイラーによって、1867年から始められました。現在、セイロンティーは、世界トップクラスの生産量と輸出量を誇るほどの人気があります。
セイロンティーの特徴
セイロンティーは、明るい紅色の紅茶で、ほどよい渋みやコク、まろやかな甘さが特徴です。ストレートティーとミルクティーの両方で楽しめるバランスの良い紅茶で、飲み方によって、さまざまな美味しさを引き出せます。
また、産地の標高によっても味や香り、色合いが異なり、それぞれのセイロンティーの個性を楽しめます。産地ごとの特徴を表でまとめました。是非ご参照ください。
3つの標高 | 特徴 |
ハイグロウン(高地) | 繊細で芳醇な香りと、淡く透き通った色合い |
ミディアムグロウン(中地) | コクと香りのバランスが良く、クセが少なく飲みやすい |
ローグロウン(低地) | 濃厚でしっかりした味わい、強めの色合いとコクが感じられる |
標高が高い産地のものは、紅茶の酸味や苦味は強く、芳醇な香りを楽しめます。一方で、標高が低ければ低いほど、豊かなコクと深みがあり苦味もマイルドになる特徴があります。
スリランカ政府から認定を受けている紅茶の七大産地
スリランカ政府が認定する紅茶の七大産地は、以下の通りです。
- ウバ
- ルフナ
- ヌワラエリヤ
- ウダプセレワ
- キャンディ
- ディンブーラ
- サバラガムワ
スリランカティーは、標高で風味や香りが異なるのと同様に、産地ごとに風味や香りが異なります。以下に、7つの産地ごとで変わる味や香りについて図でまとめました。是非ご参照ください。
七大産地の紅茶の特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、参考にしてみてください。
▶︎スリランカ紅茶7大産地とは?各ブランドの特徴や魅力をご紹介
セイロンティーの効果は?
セイロンティーには、抗菌化作用や免疫力の向上、リラックス効果があると言われています。そのため、心身の疲れが溜まっている方やリラックスしたい方には、特におすすめです。ここでは、セイロンティーの効果について詳しく解説します。
抗酸化作用
セイロンティーには、ケルセチン、ミリセチン、テアフラビンといった抗酸化物質が豊富に含まれています。これらの成分を摂取することで、細胞の老化を防ぎ、心臓病や血管疾患の予防する効果が期待できます。健康維持をしたい人におすすめです。
自然治癒力を高める
セイロンティーは、エイジングケアやストレス解消に効果があると言われています。毎日のティータイムに取り入れることで、身体が本来持つ自然治癒力を高めます。また、質の良い睡眠を取りたい方にもおすすめです。
抗菌・殺菌作用
セイロンティーには、テアフラビンという成分が主に含まれています。この成分には、強い抗菌・殺菌作用があるため、風邪の予防や口内の衛生を保つ効果があると言われています。そのため、特に風邪を引きやすい冬には、感染症予防や喉をケアするために飲むといいでしょう。
免疫力を向上させる
セイロンティーに含まれているカテキンには免疫力を向上させる効果があると言われています。疲れが溜まりながらもなかなか休息する時間がない時などに、セイロンティーを飲むことで免疫力向上が期待できます。
リラックス効果
セイロンティーに含まれるテアニンには、穏やかな気持ちになるリラックス効果があると言われています。仕事や家事の合間、1日の終わりに1杯のセイロンティーを淹れてリラックスタイムを過ごすのもおすすめです。
ティーバッグの紅茶を美味しく淹れるコツ
ティーバッグの紅茶は、淹れ方を工夫することで、いつもより美味しい紅茶を楽しめます。
まず、紅茶を淹れる前にカップをお湯で温めましょう。 カップが冷たいと、お湯の温度が下がりやすく、茶葉の香りや風味が十分に引き出せません。カップを温めてから使うことで、最後まで香り豊かな紅茶に仕上がります。
また、お湯を注いだあとに2~3分間蒸らすと、紅茶がより一層美味しくなります。お湯を注いだあとは、カップに蓋をしましょう。蓋をすることで、香りが逃げず、しっかりとしたコクが引き立ちます。
このように、淹れ方を工夫することで、ティーバッグのセイロンティーでもまろやかでコクのある紅茶を楽しめます。
セイロンティーの選び方
セイロンティーは、地域ごとに風味や香りが異なり、7つの主要な産地の紅茶にはそれぞれ独自の個性があります。微妙な違いがあるため、紅茶を選ぶ際に迷ってしまうことも多いでしょう。ここでは、セイロンティーの選び方について解説します。
自分好みの味で選ぶ
渋みが控えめで軽い味が好みな方は、「ヌワラエリヤ」や「キャンディ」がおすすめです。ヌワラエリヤは、フローラルな香りで、クセが少なく飲みやすい紅茶です。また、キャンディも、味のバランスが良く、初心者にも親しみやすい味わいの紅茶です。
一方、しっかりしたコクや強い渋みを好む方には、「ウバ」や「ルフナ」がおすすめです。ウバは強い渋みと独特な香りが特徴で、ミルクティーにするとコクが増します。
また、ルフナは濃厚な甘みがあり、ミルクや砂糖を加えたアレンジに最適です。朝にはレモン、午後にはミルクを加えるなど、気分に応じてアレンジも楽しめます。
このように、自分の好みの味で選ぶことで、さらにセイロンティーの味を楽しめます。
飲みたいシーンに合わせて選ぶ
セイロンティーは、飲みたいシーンや時間帯に合わせて選ぶのもおすすめです。
朝の目覚めには、スッキリした渋みの「ウバ」や、冷めても美味しい「ディンブーラ」がおすすめです。また、リラックスしたい夜や午後には、穏やかな香りの「ヌワラエリヤ」や、優しい味わいの「キャンディ」がぴったりです。
このように、飲みたいシーンや気分に合わせてセイロンティーを選ぶと、ティータイムをさらに楽しめます。
セイロンティーの飲み比べもおすすめ
セイロンティーは、各産地によって微妙に異なる風味を楽しめます。紅茶を普段から飲み慣れている方はもちろん、あまり馴染みのない方も、複数のセイロンティーを飲み比べるのもいいでしょう。飲み比べることで、お気に入りのセイロンティーが見つかるかもしれません。
また、7つの産地それぞれのセイロンティーを揃え、気分やシーンに合わせて選んで飲むのもおすすめです。忙しい日々の中でリフレッシュが必要なときや、自分の時間を楽しみたいときにぴったりのセイロンティーでホッと一息つくのもおすすめです。
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